IoTではセキュリティ対策が重要であることは言うまでもありません。一般的なパソコンやスマートホンであっても、インターネットを利用する際には自分自身を守るためにセキュリティ対策が必要です。例えばあるサイトで本人認証をするためにはID番号やパスワードを入力するようになっていたりしますが、これによって本人ではない第三者が勝手になりすまして不正なアクセスをすることを防いでいます。このような対策をしっかり行っておかないと、意図しないうちに自分の名前で誰かがSNSに書き込みをしたり、メールを送信したりするかもしれませんし、インターネット上で銀行とかクレジットカードを使っている人であればお金が盗まれてしまうかもしれないわけです。
IoTにおいてもセキュリティの重要性はこれと同じような観点で考えることができます。IoTとはパソコンやスマートホンだけではなく、それ以外にも様々な機器や設備などがインターネットに接続されることになりますので、正当なアクセス権を持った人でない者が勝手にアクセスできるようになった場合、情報が盗み取られるとかそれらの機器や設備が不正に操作されるといったことも起こってしまいます。これは、対象物が人間の安全に影響を及ぼすものであればあるほどそのリスクが高くなることは間違いありません。例えば鍵とか錠がIoTに含まれた場合、セキュリティが不十分だと誰か見知らぬ人に開けられてしまうかもしれないわけです。