ファイアウォールとは、ネットワークの出入り口に設置し、外部から内部への不正な侵入を遮断しするとともに、内部から外部への不正なアクセスを禁止することで、ネットワークを保護することを目的とした装置のことを言います。語源は、火災などから建物を防御するための防火壁からきました。火災時に被害を最小限に食い止める防火壁のような役割を果たすことから、インターネットの世界では、外部のネットワークからの攻撃や、不正なアクセスから自分たちのコンピュータを守るためのソフトウェアやハードウェアをのことをファイアウォールと呼ぶようになりました。ネットワークではインターネット経由など外部とのやりとりが必須となるため、ファイアーウォールは悪意ある攻撃者からのコンピューターの乗っ取りなどの外部からの標的型攻撃から守るために使用されます。
ファイアウォールは、通信の解析と制御の方法により、３種類に大別できます。「パケットフィルタ型」、「アプリケーションゲートウェイ型」、「サーキットレベルゲートウェイ型」です。ファイアウォールの機能には、発信元や通信情報をもとに不正か否かを判断し、許可したもののみをアクセスさせるフィルタリング機能、社内PCのIPのアドレスを外部に識別されないようにするアドレス変換機能、ログを追跡する監視機能があります。ファイアウォールのを導入しないと、外部からの不正な通信をすべて許可してしまいます。
これによって、外部から不正なアクセスが流入し、ウイルスに感染してしまうケースやハッキングにもつながる可能性があります。